釣って楽しい、食べて美味しい魚釣りの代名詞として有名な『アジ』。
江ノ島でも釣れますが、狙って釣ろうと思うと意外と釣れないことも多い魚です。
この記事では、そんな江ノ島のアジについて、釣果に繋がりやすい釣り方を解説します。
江ノ島のアジ釣りの基本
江ノ島でアジを釣るために一番大切だと感じるのは、釣りをする時間帯です。
具体的には、日没前後1時間の夕マヅメ〜夜10時頃までにパパッと釣れる印象があります。
ただし、釣れ続ける時間は短く、1時間程度が目安。
そのため、自分や周りでアジが釣れ始めたら、テンポ良く釣っていくようにするのがオススメです。
また、暗い時間の釣りになりやすいので、ヘッドライトや照明器具などがあると良いでしょう。
アジが釣れやすい時期については、その年によっても変わりますが、7月初旬〜2月中旬くらいの印象です。
それ以外の時期にも釣れますが、釣果は不安定になりがち。
なお、江ノ島で釣れるアジのサイズは、だいたい15cmくらいが中心となっています。
江ノ島だと昼にアジは釣れないの?
もちろん、昼でも釣れる可能性はありますが、暗い時間よりも運の要素が強いです。
「昼にしか釣りに行けないけどアジが釣りたい」という場合は、海の底付近を狙ってみてください。
日が上りきっている明るい時間帯、アジは海底近くを泳いでいることが多いです。
江ノ島周辺でアジが釣れやすい場所3つ
片瀬漁港、境川河口、江ノ島全体、腰越漁港と、アジはどこでも釣れる可能性があります。
その中でも、個人的に安定して釣れやすいと感じている場所は、次の3つです。
- 湘南大堤防の下側
- オリンピック公園(湘南港北緑地広場)
- 境川河口
湘南大堤防の下側
湘南大堤防は大きく2つの釣り場に分かれますが、アジが釣れやすいのは、足場の低い下側です。
また、堤防の先端に行くほど釣れる確率が高まります。
ただし先客がいる可能性も高いので、強引に入り込まずに、周囲に一声かけてから釣りを始めるのがオススメです。
釣り方は、サビキ釣りが効果的です。
オリンピック公園(湘南港北緑地広場)
オリンピック公園は、わりと釣り場も広い…というか長いのですが、アジを狙うなら奥側(江ノ島大橋側ではなく、湘南大堤防側)です。
釣り人もまばらで、比較的やりやすい釣り場でもあります。
なぜ奥側なのか?というと、ここは他の場所よりも水深が深くなっていて、夜になると常夜灯の光が海に差し込むからです。
光にプランクトンが集まってきて、それを食べにアジが集まってくる…という構図ですね。
また、手前に敷石もないので、根掛かりもしづらくなっています。
サビキ釣り、アジング共に釣果が狙えるポイントです。
境川河口
湘南大堤防とオリンピック公園より限定的ですが、特に寒い時期、片瀬橋の橋脚付近にアジが群れていることがあります。
もともと橋の電灯の光が水面に差し込んでいるのと、冬になると橋に電飾がかかるので、アジの餌となるプランクトンが集まりやすい環境になるからだと思われます。
ただ、雨が降るなどして水が茶色っぽく濁っている場合、アジはいないことが多いです。
また、アジがいる場合は水面がパシャパシャと騒がしく、直感的に「魚がいるな」とわかるので、そういった時は大チャンス。
ここは特にアジングで釣果が狙えるポイントとなっています。
江ノ島でアジが釣れやすいサビキ仕掛け
江ノ島のサビキ釣りでアジを釣りたいなら、『TAKAMIYA 大漁シンプルサビキ』がオススメ。
ハリのサイズは、最も小さい1号が良いです。
TAKAMIYAはチェーンの釣具店『釣具のポイント』が展開しているブランドなので、近隣の店舗でも手に入ります。
3セット入って500円程度と価格もお手頃なので、『ケイムラ』と『ピンク』のどちらも買っておくと良いでしょう。
最初はケイムラで、「周りが釣れているのに自分は釣れない…」という場合に、ピンクに変えるという順番で使ってみてください。
このサビキに、ナス型オモリ2号程度を付ければ、アジを釣ることは難しくないはずです。(アジが居ればですが)
筆者の道具一式も紹介しますので、必要であれば参考にしてください。
アジのサビキ釣り道具一式 | |
---|---|
竿 | DAIWA リバティクラブ磯風 2-53・K |
リール | AbuGarcia Cardinal Ⅲ SX 2500 |
ライン | ヤマトヨテグス ナイロンライン トラスト磯1.5号 |
スナップ | オーナーばり クイックスナップX 00号 |
サビキ | TAKAMIYA 大漁シンプルサビキ |
オモリ | ナス型2号 |
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サビキの動かし方
基本的には、
- オモリが海底に着くまで仕掛けを落とす
- リールを1回巻く
- 竿先を上下に動かして誘う
- 3秒くらい止める
- 再び竿先を上下に動かして誘う
という感じで動かします。
オモリが海底に着くとリールから糸が出なくなりますので、それが合図です。
オモリを底にベタっと着けたままだと根掛かりの可能性が高くなるので、竿先を下に動かした時にオモリが海底に着くかつかないか?くらいの位置にしておきましょう。
これで釣れなければ、『3秒くらい止める』の行程を無くして、仕掛けを動かし続けてください。
アジの釣り上げ方
アタリがあると、竿先がフッと軽くなったり、プルプルという感触が伝わってきます。
そうしたら、ほーーーんの少しだけ竿を強く上に振ってください。
サビキの針がアジの口に掛かります。
ただし、ここで焦りは禁物。
アジの口は非常に薄い膜になっているので、リールは優しく巻いてください。
リールを強く巻くとアジの口が切れて、逃げられてしまいます。
アジが水面から出てきたら、周りの人に注意しながら陸に引き上げて、確保しましょう。
コマセ(アミエビ)は必要?
サビキ釣りでは、コマセを使うことが一般的でしょう。
もちろんあっても良いのですが、個人的には無くてもいいかな?と思っています。
コマセを詰めることに時間を使うより、サビキを動かすことに時間を使ったほうが釣果は伸びる気がします。
また、コマセを撒いても釣れない時は釣れません。
江ノ島で活躍するアジングタックル
タックルは、とりあえず1gのジグヘッドを10mくらい飛ばせればOKです。
リールはドラグ付きのものにしてください。(DAIWAやSHIMANOなどの有名メーカー品のリールであれば、だいたいはドラグが付いているはずです)
ドラグは緩めますが、ワームにアクションをつけた時に糸が出て行かないくらいのセッティングにしましょう。
また、ドラグを緩める時は、ドラグのノブがぽろっと落ちてしまわないように注意してください。
そして、タックルよりも気にかけて欲しいのがワームです。
「とりあえずアジングで1匹釣ってみたい!」
という場合にぜひ使ってみて欲しいのが、エコギアの『熟成アクア 活アジコムシ』。
ワームが液体に浸された、いわゆる『汁系ワーム』の1つで、開封後は密栓容器で保存する必要があります。
保存は少々手間なのですが…アジがよく釣れるんです。
アジが居ればほぼ釣れるという印象を持っていて、筆者自身、アジがいるか確認するために最初に投げるワームでもあります。
その他、筆者のタックル一式を紹介しますので、必要であれば参考にしてみてください。
アジングタックル一式 | |
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ロッド | MajorCraft CROSTAGE CRX-S642AJI |
リール | DAIWA LEGALIS LT2000S-P |
ライン | DUEL アーマードF アジ・メバル 0.3号 |
リーダー | ヤマトヨテグス フロロショックリーダー 1.2号 |
スナップ | オーナーばり クイックスナップX 00号 |
ジグヘッド | DAIWA 月下美人SWライトジグヘッドSS 1.0g #8 |
ワーム | エコギア 熟成アクア 活アジコムシ 1.7インチ パールシラス(夜光) |
アジングタックルのリンク一覧を開く
アジングのアクション
江ノ島のアジングでは、特別なアクションは必要ありません。
- キャストする
- リールのベールを返す
- 竿先をチョンチョンと煽ってリールを少し巻き、糸フケを取る
- そのまま竿先を上げていって、11時くらいの位置まで持っていく
- 竿先を下げながらリールを巻いて糸フケを取る
- 再び竿先を上げて、11時くらいの位置まで持っていく
という一般的なアクションでOKです。
境川河口では、早めのただ巻きでも釣れます。
オリンピック公園では、フォール中にガツンと喰ってくることもあります。
江ノ島のアジ釣りまとめ
改めてとなりますが、江ノ島でアジを釣りたい場合は、時間帯が特に重要です。
日没前後1時間の夕マヅメ〜夜10時頃までの間で、釣りに行ってみてください。
その際、手元を照らせるライトがあると良いです。
日が落ちて周囲が完全に暗くなった後は、水面に光が落ちている場所を中心に狙ってみてください。
また、安全のためにライフジャケットは着用しましょう。